「地熱珈琲」のこと - 地方に住むって、こういう感じ

こんにちは、まわりみです。
誕生日月になると派遣会社のオリジナルグッズを貰うのが恒例なのですが、3月生まれの私、未だにもらえていません。先に誕生日を迎えた周りの人に何がもらえるのか教えてもらっていて、それが必要のないものだとわかってはいるけれど、もらえないとなんかさみしい。人間だもの。

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「サタデープラス」というテレビ番組で、「地熱珈琲」という珈琲を知った。
大分県小国町の「わいた温泉郷」の地熱を利用してコーヒー豆を焙煎するという、世界で唯一のユニークな方法だという。
ちょうど「cores（コレス）」のコーヒーサーバーを手に入れたばかりだったし、世界で唯一の焙煎方法のコーヒーだなんて素敵！飲んでみたい！すごい！と思った私は、すぐに注文。
100グラムが1000円。それに加えて送料。

おいおい、コーヒーがそんなに好きでもない奴がコーヒー豆にその値段を払うって、明らかに無駄遣いなのでは？と思われるかもしれない。
けれど私が注文したのは、コーヒーの焙煎方法のユニークさに惹かれただけではなく、この時に紹介されていた、この地熱珈琲を運営している女性がとても魅力的だと思ったから。
だから、応援の意味も込めて購入した。

普段は節約や倹約を心掛けて生活している私は、たまに今回のように心が動いたものや、周りの人へ気持ち良くお金を使うことに、心から楽しさや嬉しさを感じて迷いなく払うタイプ。
ただしそのハードルは、果てしなく高い。

この女性、都会での生活に疲れ、縁もゆかりもない熊本県の地域おこし協力隊員になることで移住生活をスタートさせた。
協力隊員期間を終えた後もこの地に残り、普段は別の仕事をしつつ、週末だけ地熱珈琲を運営されている。
そう聞くと休日がなくて忙しそうな暮らしで、インスタ等で見ると実際も結構大変っぽいけれど、テレビ画面を通して見た彼女はとても楽しそうで、幸せそうで、いいなと思った。

1日の密着みたいな感じで朝の生活ぶりを紹介していたのだけれど、朝、家のすぐそばの温泉を使った蒸し場で出汁を取り、それを使ったお味噌汁を飲みながら、風景を見ながら、幸せを感じておられた。
もうその様子に、私は自分を重ねたというか、本当に共感できたというか。
わかるー！わかりますー！ですよねー！と。

番組内で、彼女は「最高です」という言葉を何度も言われていて、それがもう心からの言葉で、本当に日々の生活が楽しそうな様子で。
これが本当の幸せだよね、贅沢だよね、と思った。
自分と重ねて、ちょっと泣きながら見たよね。

そんな私には、朝からきちんと出汁を取った味噌汁を飲む習慣なんてない。
でも、ただただ自分が今生活している風景を見ながら、温かいもの片手にゆったりと過ごすことができる時間に幸せを感じる生活を送っている、ということに、なんか私と一緒かも、似ているかも、と思ったのです。

結局は、「珈琲を焙煎する仕事ができて楽しいです、充実しています」というような、「〇〇に携われて楽しいです、幸せです」系よりも、「日々生活することが心から楽しいです」という方が強いよな、と思う最近。
旅行やカフェに行って楽しいと思うことなんて、そんなの当たり前。
そうじゃなくて、自宅にいるだけで幸せと感じられることが最も幸せで、最強で、でもそれは結構難しいことなんじゃないかなと思う。

今回、この女性の毎日楽しそうな様子が画面を通してとてもよく伝わってきて、響くものがあって、この方を知れて良かったなと思った。
だよねー、そうだよねー、わかるわー、って。

「わかるわー」なんて、私の勝手な思い込みかもしれない。
でも作り手だって自己満足や自己表現なのだから、受け手だって勝手に思い込んだっていいよね。
勝手に心に響いたっていいよね。

最後に。
この番組、御本人らしき方がYou Tubeでアップされているのだけれど、これって著作権的に大丈夫かな？と思ったのでここでリンクは貼りませんが、ぜひ見て頂ければと思います。
倍速視聴やながら見なんてせずに、じっくり見るのがおすすめです。

昨年度の私の、最もコスパが悪かった、なのに満足度が最も高かった買い物の話でした。
まわりみでしたー。

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