実家に帰る度に、ここって風景全部がくすんでるなー、と思っていた。当時は都会でアクロバティックな建築がどんどん建っていたし、蜷川実花も全盛期。トーキョーは鮮やかに輝いていた。
なので実家に帰る度に、変わらない建物、並ぶださい瓦屋根、店で売られるありえない服や靴を見て、うんざりしていた。私はこんな所で育ったのか、そりゃ田舎者に育つよな…と。
素敵なおしゃれなものを知っていたって、日々目にしたって、それは後付け。それは今も昔も思っている。生まれた時から近くに東京があった人と自分は、全く違う。
今は、ここがくすんでいるなんて全然思わなくなった。嘘みたいに。慣れって怖い。
多分、地方は建物の建て替えがあまりないので壁の色がどんどんくすんで、そう見えていたんじゃないかな、と思うのだけれど、どうなんだろう。あとは、心の問題。
都会は新しいものが大好きで、古くなれば壊せばいい、定期的にすぐ塗ろう、そんな場所。地方は古くても大丈夫なやさしい場所。
今ではかなり前向きに、そう思っている。
私もいいかげん古いんでね。
まわりみ
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