地方に住むって、こういう感じ

20代を都会で過ごした女が、地方に戻ってひっそり幸せに暮らす様子。

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ドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくおねがいします」

こんにちは、まわりみです。
良い香りや綺麗な空気は好きだけれど、とにかく綺麗な部屋にさえ住んでいれば、とりあえず空気関係は大丈夫なのではないかと思っているストロングスタイルな考えなので、スティック型のアロマディフューザーには反対です。


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ドキュメンタリー映画「ほけますから、よろしくお願いします」。
これは、超高齢化社会を迎えている日本人、全員が絶対に見ておくべき!
そう思う映像満載で、本当に良かった。おすすめ。


この映画、どうにかして、毎週金曜日の22時から、などと固定で放送曜日・放送時間を決めて、NHKとかで放送できないのかな。
下手にNHKでちょこちょこ特番作るよりも、介護の現実、高齢者の現実がわかって良いと思うのだけれど。
介護問題って、きっと突然やってくるものだから、この素晴らしい映像群を、いつでも誰でも気軽に見られるように、NHKで毎週放映するべきだと思うのです。


このドキュメンタリー映画は、広島県呉市に住む90歳を超えた両親を、東京に住む女性ディレクターが帰省時に丁寧に丁寧に撮ったもの。
ちなみにこの女性ディレクターの信友直子さんは、東京大学卒だそう。
良い意味で、全然そんな感じに見えないとても穏やかな話し方の、笑顔の素敵な女性。
彼女自身は、乳がんの闘病歴あり。その時の様子も、映画には出てきます。


女性なのにカメラが好きで何台も使いこなしていた、子供の洋服を全て手作りしていた、自慢だった母親が、アルツハイマーになり、どんどんボケてしまう様子を丁寧に、確かに、捉えている。
タイトルにもなっている「ぼけますから、よろしくお願いします」は、その母親がアルツハイマーと診断された後に言った言葉。


これまでは特に家事をしてこなかった父親の奮闘や、ヨチヨチと歩いて食べ物を買いに行く様子なども、丹念に、丁寧に映像化。
この父親もまた良いのです。
裁縫までしたりして、いやいや、もうこれ買えばいいじゃない、と思ったりもするのだけれど。


親子だから撮れたであろう映像が満載。
介護制度を利用しようかどうしようか、と迷う場面などは、本当に良かった。
両親的には、他人を家に入れたくない、他人に迷惑をかけたくない、と言う。
でもどう考えても、洗濯や掃除が追いついていなくて限界な暮らしなわけで。


で、ようやくケアマネージャーさんがやって来て、じゃあ週に一度お邪魔しますね、デイサービスに行きましょうね、となっても、後になって「やっぱり私は行きたくない」「私を邪魔者にするな」などとごねる母。
「いやいやお母さん、ケアマネージャーさんの前でさっき「お願いします」って言っていたじゃない?」
と言っても、「私はそんなことは言っていない」と言う母。
それを優しくなだめ、説得する娘(信友直子さん)の様子がとても印象的だった。


アルツハイマーの人は、自分で自分のことがよくわからないから、こういうことが頻繁に起こるみたい。
私だったら完全にキレそうだな、などと思いながら見ていた。


そして、この映像を観ながらずーっと思っていたのが、この家、高齢者にとって住みにくそうな家だなぁ、ということ。
洗濯機(しかも2層式)がなぜか廊下にボン、と置かれている作りになっており、その向こうにトイレがあって明らかに移動が大変。
布団で寝起きしているので、立ち座りが面倒くさそう。
お風呂はタイルですぐにカビが発生しそうだし、冬はとても寒そう。
椅子はあるけれど気軽に横になれるソファ的なものがないので、すぐにそのへんの床にごろんと寝てしまう両親。特に母親。


汚部屋というほどではないけれど、なんとまぁモノの多い家で、これじゃあ何をするにも大変だよね、という感じ。
でもまぁ、90代の母親がアルツハイマーになってからでは、環境を変えるのは難しかったのかもしれない。
これ、両親が70代の頃に、自分たちで片付けをしていたら、住みやすさがかなり変わったと思うのだけれどな。


モノをとにかく減らして食器棚はスッキリと。
洗濯機を2層式ではなく、普通の縦型に。
布団ではなくベッドに。
家具を減らして、その増えたスペースにごろ寝ができるソファ、もしくはベッドを。


早い段階でこうしておくだけでも、かなり変わったと思うのだけれど、でもまぁそんなことを後で言ってもしょうがないよね。
でもでも、アルツハイマーになってしまうと頭の中がぐちゃぐちゃになってしまって悲しくなるようなので、いざその時に住環境がスッキリしているだけでも、心の不安が軽くなるのではないのかな、とは思った。


介護に直面した方に、絶対に観て欲しいドキュメンタリー映画でした。
こういう映像は、後にも先にももう撮れないのではないか、と思うくらいに、テレビなどでは見ることのできない、頭がぐちゃぐちゃな老人の映像満載で、これを撮った信友直子さんに感謝。


ちなみに私はこの映画、FODプレミアムの2週間無料期間中に観ました。
コロナ陽性で部屋にこもっていたので、FODプレミアムに加入してみたのです。
きっかけをくれたコロナに感謝。
無料期間の2週間で解約したけどね。ありがとうございました、フジテレビ様。


他にも、U-NEXTでも定額見放題プランで観られて、こちらは1か月の無料期間あり。
大勢が入っている、アマゾンプライムやネットフリックスでも、定額見放題プランで観られればいいのに。
ていうか、冒頭にも言ったけれど、NHKがこれを放映し続ければいいのに。
予告編だけでも、ぜひ観て欲しいです。


「ぼけますから、よろしくお願いします」、映画も良かったけれど、本も良かったです。
まわりみでしたー。


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