地方は魚が安くて美味しくて最高！と、言われがちですが、私が住んでいる場所はその通りです。
その辺のスーパーに売っているお刺身も、安くて異常に美味しい。味が濃い。
ここでは、それぞれの魚の味がする。今思えば都会では、お刺身っぽい味がしていただけだった気がする。その時は美味しいと思っていたのだけれど。
転勤で住み始めた方も言っていた。いつも近所のスーパー行くんだけど、お刺身が安くてめちゃくちゃ美味しくて最高、と。
そういう言葉を聞くと、やっぱりそうだよなぁって誇らしい。そして思う。あのスーパーの魚はそれなりだけどね、って。
地方密着で住む人たちは、もっと美味しい魚を置いているスーパーを知っている。ここらに限って言えば、もっと美味しいお刺身は、店内が薄暗い超ローカルなスーパーの魚売場にあるということを。
そのスーパーの魚部門は、ある魚屋が担当している。見た感じ、盛り付けが微妙で、パックを包むサランラップの厚みも薄くて、全体的に心許ない。でも、本当に安くて美味しい。
あのスーパーの雰囲気微妙だから、魚は美味しいけど行かないんだよね、っ人がいるくらいの魚屋だけれどね。
あと、道の駅で売られているのも美味しいです。
この辺りの人たちは、魚への舌が肥えていると思う。居酒屋へ行ってコースを頼むと、山盛りでお刺身が出がちなのだけれど、「ここのお刺身美味しい！」という会話が普通にある。都会では、「お刺身美味しいー」で、終わっていたような。
ここに住み始めて、魚が身近になった。美味しいし安いし、たくさんお店に並んでいるから食べる機会が多い。
魚の種類に疎かったのに、味が濃いので少しずつ覚えることもできた。
美味しいお気に入りのケーキ屋があるように、お気に入りのスーパー（魚屋）や居酒屋があるここ地方。これに関しては自慢できる。
その分、ないものは多いけれど。
デパ地下が日常的にある人生と、いつも魚の美味しい人生。両方選ぶことはできないのだ。
今は、いつも魚の美味しい人生です。
まわりみ
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