地方暮らしでは、移動に車がマストですよ。家賃は安いけれど、その分車代が掛かっちゃいますよ。車がないと、何にもできませんよ。
よく言われる言葉。
都会での電車生活だと切実に必要ではないので、住むまではぼんやりとしか理解できなかった必要性。
住んでわかった。地方では、本当に車が必要。
持ってないと変人扱いで、多分友達も、いや、知り合いすらもできない。
私も完全なるペーパードライバーだったけれど、地方に住むようになって嫌々車を持ち、運転をするようになった。
30歳過ぎてからの初めての運転。怖い。今でも正直言って乗りたくない。自動運転が当たり前の時代が早く来て欲しい。
でも、生きるために今は乗る。
今、ボロい軽自動車に乗っていて、駐車の時とか小さい車で本当に良かったと実感する日々。大きなタイヤの車、むりー。
そんな車って、地方ではその人の顔形、姿を表すような役割をしている気がする。
「この前、あそこですれ違ったね」
「日曜にあのお店行ったでしょ?車見かけて、いるんだーって思った」
「昨日、○○さんが男性を助手席に乗せて走っていた。デートかな?でもデートなら男が運転しそうだから違うのかなぁ」
「この前あの交差点の信号で前後だったねー。あれ?気づかなかったの?」
などなど、そういう会話がありがち。
他にも、歩いていたり自転車に乗っていて、知り合いの車に気付いて手を挙げて挨拶したりとか。
車の車種や色はもちろん、親しい人のナンバーも普通にセットで覚えている。
昔、親戚や友達の電話番号を覚えていたけれど、そういう感じ。
車って、たいてい一人一台持ち。
なので、名は体を表すではないけれど、車はその人を表すアイコンみたいなものだなって思う。
好みやセンス、そして家族構成や経済状況、その家の様子まで、まるわかり。な気がする。
小柄な女性が大きなワゴン車だったら、スポ少に入っている小学生位のお子さんがいるのかな。
車の中、整理されていないし汚いなぁ、家もそうなのかな…。
この人この車選ぶんだぁ、意外とこだわりやさんなのかも。
とかとか。他にも、思うことはもっと色々。
こわーい!
そういう場所で、私は生きる。
まわりみ