お浄めスプレーをご存知でしょうか。正式名称「おいせさんお浄め塩スプレー」。「お清め」ではなく「お浄め」なところがなんか怖いな、本気だなって思うこれ。大嫌いな上司や同僚の席やロッカーに吹きかけたらなんとまあ不思議、そいつらが勝手に異動になったり、退職したり、入院したりするという体験談が続々と寄せられているという摩訶不思議、霊験あらたかなスプレー。なんか伊勢神宮の力で色々やってくれるらしい。
そんな素敵体験談のブログが存在したり、アットコスメではれっきとした「コスメ」として商品登録されていて口コミ多数だし、Amazonのレビューもすごいわけ。あと、現場やホテルを転々とするアイドルたちにとってもこれマストアイテムっぽくて当たり前のように持ってるようで、え、これってガチのやつなのかな。伊勢神宮だし。
ってわけで私はこれを知ってすぐ買いました。で、毎日せっせと吹きかけました。通算4本。リアルな話、眼の前から消えて欲しい奴2名に、2本ずつ。念も込めたし、厄払いの時期に地元の神社へ厄年でもなかったのにお祓いまでした。だって本当に困っていたし、それで自分の眼の前から消えてくれるなら安いものだとも思って。
でも、効かなかった。効果なかった。虚しかった。悲しかった。お浄めスプレーを呪った。そして諦めた。
そんな私が行き着いたスプレーが資生堂エリクシール（ELIXIR）の「つや玉ミスト」。これは自分の顔に吹きかけるやつ。顔の乾燥を感じたらシュッってやるやつ。田中みな実が常に持ち歩いててもはや何本使ったかわかんないやつ。
香りが良くて細かい霧のミストが出るから、これを顔が乾燥したなって時はもちろんちょっとイラついた時とかに顔に吹きかけるとちょっとだけ気持ちがマシになる。お浄めスプレーは自分にはかけられなかったから、自分の顔乾燥しっぱなしだったけど、これは違う。ちゃんと自分に結果が返ってくるやつ。だからおすすめ。
同じくらいの値段の他のミストだと霧がこれほど細かくなかったりするから、やぱり資生堂のつや玉ミストがおすすめ。田中みな実も使ってるという超絶強力な説得力もあるし。
しかし現代の私たち、嫌いな奴にスプレー吹きかけるとかやってることが大河ドラマ「光る君へ」の三浦翔平（藤原伊周）の呪詛と全然変わってなくてあーあって思う。昔の人は祈祷することで病気が治せると本気で思っていて、それを知って現代の私たちはいやそれ絶対治んないやつだから、無理だから、って思うんだけど、今も私たちは嫌いな奴にスプレーなんか吹きかけて、変なの。
このスプレー、恋に効いたり縁切りに効いたりと色んなバージョンがあって面白いしみんな大変なのね。
まわりみでしたー。
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