地方に住むって、こういう感じ

20代を都会で過ごした女が、地方に戻ってひっそり幸せに暮らす様子。

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私と全然違う、お母さんの、幸せな買い物

こんにちは、まわりみです。
リッツのバニラクリームを挟んだお菓子が美味しいと聞いて探したのですが全然なくて、結局薦められた方に頂くことになってしまいました。そうなったらもう、「美味しかった」と言うしかないですよね。


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ある夏の日に母親とコスモス薬局へ行ったところ、結構面白かった。
母親はポイントカードがないからと、コスモス薬局へ好んで行かないので、普段行かないお店に興奮していた。
そんな理由もあって、用心深い私と買い物の方法が全然違って興味深かったです。
世の中ってこういう人がいるからお金がどんどん使われるし、モノが最後まで使われずに捨てられてゆくのだな、としみじみ。


たとえば夏だったから日焼け止めコーナーが大々的に展開されていたのだけれど、それを見て、「そういえば私、日焼け止めを塗ろうと思っていたのよ」とおもむろに言い出し、「最初だからこの小さいのでいいや」と、一番目立つ場所にあった、手頃な値段の小さな日焼け止めをカゴに入れようとしていた。


「いやいや待ってよ、SPFとか、せっけんで落ちるのかどうかとか見た方がいいよ。私がすぐに評判をスマホで調べるから、お願いだからちょっと待ってよ」と言い、急いで調べたらその小さい日焼け止めの評価があまり良くなくて、評価の高いニベアのものをおすすめ。
「これが人気ナンバーワンだよ。せっけんで落ちるし顔にも体にも使えるよ。田中みな実がCMしてるよ」と言ったら、「田中みな実は嫌いだけど、ナンバーワンだからこれにする」と納得してくれた。
(すぐにアットコスメの口コミに頼る私もどうかとは思う)


なんかそもそも、本当に日焼け止めを塗ろうと思っていたのか?っていうのが疑問。
大々的に売り出されている様子を見て、そんな気分になったに違いないと思っている。
そして選ぶ基準が、最初だから小さいの、という効果などではなく大きさっていうのも私的には意味不明。
感性で、パッションで選ぶのか、と衝撃を受けた。


ハミガキ粉売り場では、「10%増量」「売上げナンバーワン」のシールに惹かれて、どちらにしようかと悩んでいた。
結局、「やっぱりナンバーワンにする。だってナンバーワンだよ?」ということに。


あぁ、こんなんだから両親共に入れ歯になっちゃったのかな、と悲しくなった。
私はできるだけ歯を大切にしたいタイプなので、家族とは別のハミガキ粉を買って使っているから関係がないけれど、なんだかなーと思った。


その後も、どんどん目についたものを入れる入れる。
ワイルドだった。
すごいなと思った。
楽しそうだなと思った。
幸せそうだなとも思った。
何を買うにもいちいち調べたり、説明文を読んでからじゃないと買えない私は、不幸なのかもしれないとすら思った。


世の中って、母親のようなタイプの人の方が多いから、家にどんどん賞味期限切れものや使い切れないもので溢れてしまって、モノがごちゃついた部屋が生まれるんだと思う。
で、住環境が悪くて落ち着かないからと、居心地の良い空間のカフェや飲食店に人が行くようになるに違いない。


これがフィールドワークってやつか、勉強になりました。
まわりみでしたー。


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