地方に住むって、こういう感じ

20代を都会で過ごした女が、地方に戻ってひっそり幸せに暮らす様子。

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セルフネグレクト、私の場合

セルフネグレクトとは。
生活環境や栄養状態が悪化しているのに、それを改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態。


ちきりんさんのVoicyで、セルフネグレクトがどういうものなのかを知った。
6月7日にアップされた当日に聴いたのに、ぼんやり色々考えていたら、書くのがこんなにも遅くなってしまった。どんどんプレミアムリスナー限定になってゆくちきりんさんのVoicy。
今の所、まだ大丈夫。でもこの配信の次の回のセルフネグレクトについての配信は、既に限定になってしまった。行動は早くしなければ。



ちきりんさんは自身の激務な時代を振り返り、このように言われている。

「今から思えば、あれもセルフネグレクトのひとつだったと思う」
「その(忙しい)生活を降りた。降りるという決断をした」


はっとした。ずっとではないけれど、都会時代の自分もそんな時期があったから。
もう、どうにもならない時期。
好きな仕事に就けたのだから、そんなことで文句を言ってはいけないと思って、誰にも実態を言えなかった1年と少し。
それは長かったのか、短かかったのか。


その頃の毎日はこんな感じ。
(月)〜(金)、毎日14時間職場に滞在。(土)は10時間くらい。
毎日ほぼ終電帰りで、大好きなお風呂には浸かっていたし、週2回は洗濯もしていたけれど、とにかく睡眠時間が極端に短かった。
よく寝れて6時間。確か、平均5時間。けれど、1日中パソコンに向かっているから脳は興奮状態。


家に帰るのは、毎日午前1時とか。駅から家まで10分ちょっとは徒歩で。毎日深夜に20代女性が同じ時間に歩いて家に向かうって、今考えると怖すぎる。
帰宅後、すぐに納豆ご飯かバナナを食べ、お風呂に入って午前2時。それからネットサーフィンして、寝るのは早くて午前2時過ぎか3時とか。
ネットサーフィン辞めれば良いのにってわかっていたけれど、それが辞められなかった。
そんな生活を、毎日毎日繰り返していた。


それだけならまだしも、その労働時間とはまったくない見合わない少ないお給料は遅延が続き、3か月止まることも普通の状態。
その会社は資金繰りが相当に大変で、私たちはそれを知っていたから、文句も言えずに働いていた。
毎月給料日近くになると、社長から「申し訳ないけれど、今月も待ってほしい」と毎月言われ、またか…と思いながらも「わかりました」と言うしかなかった。


最終的にお給料は貰えるのだ。時には3か月分とかを、がつんと。自分の貯金を切り崩すだけで、借金しているわけでもない。
だから全然大丈夫。仕方がないのだ。こんなことは何てことない。この業界はそんなもの。憧れの職業に就いたのだから目の前の仕事を頑張ろー!
それを当たり前のことだと言い聞かせ、働いていた。というか、これは問題だとうっすら思っていながらも、問題ではないと自分の頭に言い聞かせていた。放置していた。


私はその会社を辞めるまで、このことを周りの誰にも言えなかった。
そんな状態、完全にセルフネグレクトじゃないかと、今なら思う。


辞めた後に、辞めた理由としてようやく給料遅延のことを親や知人に話したら「それは辞めてよかったね」と言われた。
当時の私は仕事を辞めることに後ろめたさがあったから、辞めた理由としてようやく言えた。そんな感じ。


退職した翌日、普段行ったこともないネイルサロンへ行き、手足の爪を整え、ネイルを塗ってもらったことをよく覚えている。
とにかく自分をいたわってあげたかったのだろう。心も体も、相当に弱っていたのだろう。


それから1か月ほど経ち、ようやく離職票が届いた。遅かった。
すぐにハローワークへ行き、銀行の通帳を見せて説明したら、「自己都合で辞めたとなっていますが、そういう状況だったのならすぐに失業保険が出ます。もっと良い職場は世の中にはたくさんありますよ」と言われた。
「そんなこと言われても、私にとっては結構良い職場だったんだけどな。楽しいこと、嬉しいこともたくさんあったし、仕事内容は充実していたし」と思いながら、ハローワークの人の前で、コピーした通帳の、給与振込とは関係のない部分を油性ペンで消した。証拠として、それを提出するために。


睡眠時間が極端に短い状態もセルフネグレクトだったとは思うけれど、この、お給料が貰えていない状態だったのを誰にも相談しなかった自分。とんでもないことだと問題視しようとしなかった自分に、すごく問題があったと思う。


ちきりんさんのVoicyで、私はやっと、あの頃の自分がセルフネグレクトの状態だったと認めることができた。


ちきりんさん自らが激務だった時代を、あれは一種のセルフネグレクトだったと発言されていたから。「仕事が充実していた」という便利な一言で片付けても良さそうなのに。


あのちきりんさんだって、振り返って、今になって認めた。私だって、遅くなってしまったけれど、今、認めようと思った。


過去は変えられないけれど、振り返って、思い直すことはできる。


救われたような気がしています。ありがとうございます。
ちきりんさんは優しい。セルフネグレクトに関しては、こちらのブログもぜひ。


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まわりみ


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