地方に住むって、こういう感じ

20代を都会で過ごした女が、地方に戻ってひっそり幸せに暮らす様子。

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篠田桃紅「103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い」

美術家である篠田桃紅「103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い」、ものすごく面白い本だった。
何気なく図書館で借りた本で、自分がなぜ借りようという気持ちになったのかとうことも覚えていない、偶然に読んだ本。それが、こんなに面白かったのだから、人生は何があるのかわからないし、行動あるのみだなとも思えた。


篠田桃紅さんは、今年の3月に107歳で亡くなられた。この本は、亡くなる4年前である103歳の時に書かれたもの。
名言ばかりの文章で、手元に置いておきたくなったので、買おうかなぁと思っている。作品も、かっこいいし。
普段全く本を買わないので、自分としてはこんな気持ちになって凄く嬉しい。


以下は、とても印象的だった文。なかなかこれだけでは伝わらないけれど、私にとって、楽しくて、くすっと笑えるような文章しか並んでいなかった。

このくらいが自分の人生にちょうどよかったかもしれないと、満足することのできる人が、幸せになれるのだろうと思います。


103歳だからこその境地で、人生について、モノについて、つらつらと、ビシビシと語る様がかっこよくて、面白い。103歳ともなると、そういう気持ちにもなるのね…というようなこともあったり。


103歳の人の考えというだけで、もうそれだけで絶対に面白いのに、しかもそれが美術家となると、面白くないわけがない。
稀有な美術家、かつ長生き。これが揃って、この奇跡のような本が生まれた。


あの時代の女性でずっと独身を貫いたり、40歳を過ぎてアメリカに留学したりと、色々と周りに言われた事もあっただろうけれど、彼女は生き方を貫き、私達にこの本を残してくれたという事実。本当にありがたい。


今の自分は地方で何となく過ごしているなぁ、価値観が凝り固まって来ているなぁ、だから、こういう本を定期的に読みたいなぁ、と思わせてくれた本。
年齢を重ねるにつれて、何かと、お得だとかコスパだとかを優先するようになってしまってきている自分って面白くないなぁ、と反省。こんな事、反省するべき時点で、面白くない人間なのだけれど。


しかもこの本の良い所は、老後の自分でもきっと読めそうな本だということ。
それは、書かれている内容云々ではなく、「本自体のつくり」が。


今回、文庫で読んだのだけれど、
・書かれていることが簡潔
・文字が大きく、間隔も広い
・一章が短い
・その一章が終わると、要約がある
・本そのものが軽い


というわけで将来、今よりも集中力も視力も体力も弱ってしまうであろう未来の自分にもとても読みやすそうで、これは良いなぁと思った。あら、早速の消極的理由。


しかも今買えば、例えば自分が90歳で死ぬとして、あと50年間この本を手元に置くことになる。
文庫本なら550円なので、550円÷50年=11円で、コストは1年間で11 円!
これは、驚異のコストパフォーマンス!おっと、コスパ最上主義に…。


老後の不安も、コスパも満たしてくれるこの本に、今出会えた私はまだまだ若いぞ。
まわりみ



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