ブーツが大好きだった。歩きやすく、それなりに見え、暖かい。良いことばかり。
足首をがっちり固定してくれるので、どんなものを買おうが基本的に歩きやすい。脚を風から守ってくれつつ、おしゃれさも演出してくれる。
歩くことが多い都会生活では、本当に便利でお世話になりました。
場所を取るのが欠点だけれど、都会で一人暮らしの頃は、長短や色違いで4-5足位持っていた。それに加えてレインブーツも2足。
一人暮らしだと、この場所を取るという欠点も、玄関に置きっぱなしにしているだけで、私ってこんなに持ってるんだぁという優越感に。
体(脚)にも、メンタルにも優しかったブーツ。
が、地方に住み始めたら殆ど履くことはなく、もうかれこれ4年は履いていない。最後に履いた時も、使わないのが勿体なくて無理矢理履いた記憶が。
レインブーツは履くけれど、普通のブーツはとにかく履く機会がない。
長時間歩くことが少なく、移動が殆ど車で寒さもあまり感じない。飲みに行く時は歩きだけれど、店に入るとたいてい靴を脱ぐので脱ぎ履きが面倒くさい。
あと、どーでもいいけど、ブーツ履いてると酔いが早くまわる気がするのは私だけ?足首だけのショートブーツの時もそう思っていたので、足首からふくらはぎを圧迫されると酔いやすいというのが私調べの結論。
そんな状況なので、持っていたブーツはほぼ処分してしまい、残ったのはそれなりのブランドの形の綺麗なベーシックなもの1足のみ。
これは、東日本大震災の時に職場から家まで4時間かけて歩いて帰った時に履いていたもので、思い入れがあってどうしても捨てられない。
ていうかあの日の私、ブーツを履いて行っていて偉かった。暖かく、ガッチリ足首を固定してくれたので、20キロ程歩いたけれどあまり足へのダメージがなかった気がする。
そういうわけで、さんざん履いて満足したし、もう私は履かなくてもいいかな。
あんなに便利で愛していたものが、今ではこんなにもめんどくさいものに。うつろいやすい世の中だ。
ぶっ続けで20キロ歩いた記録もありますし充分です。
まわりみ
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