地方に住むって、こういう感じ

20代を都会で過ごした女が、地方に戻ってひっそり幸せに暮らす様子。

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映画。まぁ楽しいよねっていう位置に

先日、コロナで、キム・ギドク監督が亡くなった。悲しいニュースとして、久しぶりに聞いた名前だった。



何作か観ていて、怖いなぁと思うものもある中で、とにかく「うつせみ」というほぼセリフのない作品が大好きだった。

観たのはDVDだったけれど、たまたまなのか、ものすごく集中して観れて、何て綺麗な作品なのだろう!と思った。



この悲しくて悪いニュースを通して、久しぶりに監督の名前を聞き、昔はいわゆるマニアックな単館系といわれる映画を好んで観ていたなぁと思い出した。

都会に住みたい理由のひとつが、地元では観られない映画がたくさん観られるから、だったし。

都会から地方へ戻る時、マニアックな映画が映画館でほぼ観られなくなるけれど、DVDで我慢しようと覚悟もしたし。

元々私は、そういう面倒くさい志向。



でも結局は地方に住み始めて、あんまり映画館へ行かなくなってしまった。時々は行くけれど、正直、以前のような映画に対する情熱がない。

車で20分のところにシネコンがあるし、映画が嫌いになったわけではないけれど、それ以上に今の地方での生活や人生の方が好きになり、興味を持つようになり、楽しくなったんじゃないかな、と何となくではあるけれど、思ったり。思わなかったり。



渋谷の映画館までドアtoドアで1時間とかより、よっぽど条件がいいのに!歩かなくていいのに!暑さ寒さも関係ないし、日によってはめちゃくちゃ空いているのに!



勿論、映画って本当に面白いし、大切とは思っている。けれど、今は絶対に観たい!たくさん観たい!みたいな感じがない。

それをしみじみ思うと、悲しくもあり、嬉しくもあり。

なぜならそれは、今の生活が充実しているから、ってことだから。



今でも私が都会に住んでいたら、今回のこのニュースを知って、今よりも大きく大きくショックを受けただろう。数ヶ月後にどこかでおそらく行われるであろう、キム・ギドク監督追悼の上映にも行っただろう。



でも今は、さらりとかわしていつもの生活をしている。誰かに話す、ということもない。どうせ誰も観たことないんだろうな、という諦めと共に。

地方の人間をバカにするんじゃねーよ!と怒られそうだけれど。でもでも、実際のところ私はキム・ギドクの話を誰かとしたいわけではないし、こんな地方でその話をしたって、なんかこの場所にしっくりこないし。



映画はどこへでも連れて行ってくれそうだけれど、私はそうでもないと思う。結局どこへも行けないのだから、ここにふさわしいふるまいを。


そういう場所で、私は生きる。

まわりみ

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